10年後、わたしたちは…

ここ数年の恒例となっている、とっとりパフォーミングアーツ(TOPA)2005の最後をかざる舞台、『ちょうど10年後のその日その時、わたしたちは…』を観てきました。いつもは秋に2、3回観に行くんですが、今回は他の予定とかち合ってばかりだったり、会場が米子とちょっと遠かったり(神戸にはすぐ行くんですけどね…)と、悪条件が重なってこれが初めての舞台でした。そしてもちろん、2006年が明けて最初の舞台でもあります。
今回は高校生が6割、50〜60代の方が4割位のキャストと、鳥取出身で有名になられた演出家が一緒になって創られた演劇でした。小ホールにかなり広い舞台をとって、後ろの壁際ギリギリに150席くらいの客席を設けられていました。それがいろいろな世代のお客さんでいっぱいになっていました。高校生の役者さんが多いせいなのか、無料の公演だったせいなのか、本当に満席でした(いつもはもっと少ないです(涙))。
ストーリはスペインの劇作家の書かれたものですが、簡単なようでとても難しく感じました。TOPAで催される公演は一般の、それこそキャラメルボックスみたいな商業演劇ではなくて、小劇場系のお芝居が多く、何を伝えたいのか必死に考えないといけないものが多いです。今回もその例に漏れず、ストーリは不条理もの、でも年長の世代の子供のころの語りが入ったり、パッとはよくわからない演出をされたり、全体として何を伝えたいのかしっかり悩みました。今でも悩んでいる、とも言えます。
しばらくはこれをかみしめながらするめのように楽しんでます…。
それにしても、高校生のキャストはみんな女の子でしたが、男の子のキャスト応募はなかったのでしょうか。それだけが気になりました。運動部と比べると人気はないのでしょうが、それでも人気はあるはずなので、たまたまだったのかも知れませんが。